なにより園児が楽しく絵本に触れ合うことを考えながら、未来を担う子供達にふさわしい空間をつくりあげる。

保育園別館の新築工事

今回は設計監理のみの関わりとなりました。(公共工事に準ずるプロジェクトということで設計と施工は同じ会社であってはなりません)
隣接する土地は既に本館があり、そこを補完する役割(図書コーナーを充実させるという役割)を担った別館としての新築工事です。
敷地は38坪程度で戸建住宅を建てるような広さしかありませんがその中で如何に明るく、楽しく、そして未来を担う子供達を育む場にふさわしい空間を造り出せるかが重要なポイントです。

安全で昇りやすいのは言うまでもなく、2階へ昇る事が楽しくなることが階段のテーマです。隣地が迫っているため全て型ガラスで光を拡散させるように心掛けました。

1階の保育室です。右手黄緑色のクロスが貼られている多面体の壁は玄関ホールとの境です。保育室に入ると吹抜けに面した明るい階段から光が落とされ図書コーナーのある2階へ視線も動線も誘います。

決して広くはないので色彩はシンプルにまとめました。

外観で特徴的だった多面体と複数の小窓は図書コーナーのデザインに組み込みました。

上部のパネルはノートルダム寺院のステンドガラスをイメージしながら絵本調にアレンジしています。

本棚いっぱいに絵本が揃うのが楽しみです。

階段を昇りきると2階の保育室へ続きます。右奥に見えるのはアーチ形の図書コーナーです。大きさや高さの異なる球形の照明器具を使い建具のガラスも丸窓にしています。

異次元の不思議な空間となりました。

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