先日仏壇置き場の為の増築工事が完工しました。
もともと和室がある2階建ての家屋に増築するその理由ですが、ご先祖様や神様(神棚)の上に部屋があって人が歩いては申し訳ない、との事でした。
さて単に一部屋増築すれば事足りるかというとそう簡単にはいきません。今使っている仏壇や神棚を再利用したいというので現場を確認すると、部屋に仏壇置き場が造り込まれているのです。
完全に再利用しようと思えば丁寧に部屋ごと解体して柱すら再利用できればいいのですが、それでは生活ができなくなります。(家屋が壊れてしまいます)
そこで現状を細かく採寸して柱や鴨居、床框などを新規に再現してそこに既存の建具や仏壇を納める計画としました。
(とはいっても既存隣接和室の内法高さと移設予定の仏間の内法高さも異なり、更にご要望の掃き出しサッシの内法高さも皆違うのでどこで寸法調整を行えばよいか悩ましくはありました。)


この工事では大工工事が肝となるので著名な建築家のお仕事にも関わった経験のある親子3代続く大工さんにお願いしました。
今いろいろな電動工具があって大工経験が少なくても、それらしい仕事に見せることは以前に比べれば遥に容易になったのかもしれませんが、やはり鑿(のみ)をいかに使いこなせるかが仕事の質の決め手となりますね。現場に噛り付いているとベテランの大工さんがいろいろと教えて下さいます。
もう一つ、大事な仕事は塗装です。
今回神棚や建具は既存利用するのですが、新規に拵えた木材とあまりに色が乖離してしまっているので折角の吉野檜も塗装を避けることができません。その塗装にも腕利きの職人さんを何と武蔵村山からお呼びして色合わせして頂きました。




神棚や建具に色を合わせて塗装したので、そのまま丸ごと移設したように見えますね。