施設のトイレ・洗濯洗面室の改装工事


廊下に面して隣り合って細長い部屋がふたつ。ひとつは男女兼用トイレ、もうひとつは更衣室兼洗濯室。
階段下に設けられていたこの二つの部屋は窓が一番奥にあることもあり、手間の空間まで十分な光が届きませんでした。
そこで二つの部屋の間仕切り壁を撤去してレイアウトを大胆に変え、窓の光を最大限に生かせるような計画としました。壁を撤去して現れるのは構造の柱です。荷重を受けていない柱は撤去、荷重を支えている柱は金物補強のうえ円筒で包み、アクセントの化粧住に変えました。
もう一つのポイントは全幅3mを超える洗面カウンターです。全て家具工事にすると高価になるので、既製品や大工造作も組み合わせてコストパフォーマンスの高い化粧台をつくりました。

丸柱の奥にある紙巻器のついているトイレの壁に、以前のトイレの扉がありました。その隣の扉は既存利用。扉を聞けた途端、明るい空間が目に飛び込んできます。
壁から壁までいっぱいに広がるカウンターとミラーキャビネット。
ミラーキャビネットは既製品を使い、寸法調整のために小壁を造作。照明を組み込み化粧柱と同じサーモンピンクで仕上げました。


奥に見える引き戸は更衣室で、その隣は二つ目の男女兼用トイレです(実際には男性の利用は殆どありません)。限られた空間を有効利用するために、スペースの大きさにメリハリをつけています。
入口の扉を開けるとこのように見えます。
窓が少なくても、目に飛び込んでくる空間の広がりと明るさを感じさせる、少ない採光を最大限に活かしたレイアウトです。


手前にある手洗いボウルは雑巾もすすげる深いタイプ。掃除や洗濯など裏方の仕事であっても、気持ちよく笑顔で取り組んでいただけるようにデザインにもこだわりました。